味わい深い一冊 2008-02-17
CLANNADでシナリオ書いた著者さんが萌えと泣きについて開陳してるところが味わい深いです。
自分もシナリオを書いてみることはあっても、長いテキストを書く過程で考えがぶれてしまい停滞してしまうため、こうしてプロの方が道筋を示してくれる本は有り難いです。
「商売道具」である手の内を見せてくれた涼元氏の勇気に感謝します。
純粋に面白い 2008-01-20
なんとなく著者の人物像まで透けてみえる本です。
現場経験の話しなのでかなりリアルで、どことなくPC業界(シナリオライター)の現状が見えてくる本です。
「まぁでも、なんとなく肩の力を抜いて書いていくのがベストなんですよね〜」という涼元さんのぼやきが聞こえてきそうな、柔らかい文体ですごく読みやすいと思います。
(実際そういうわけには、なかなかいかないそうですが……)
小ネタで著者の涼元さんとkay社長の馬場さんのやりとりがちらりと出て、面白かったりもします。
(……というか馬場社長が笑えるというのは失礼かもしれないけど)
ただ指南書としては、まぁどうなんでしょ?
kay作品やPCゲームをやったことがある人で、業界の裏側を知りたいっていうなら間違いなくおすすめですが、本格的にやろうっていう人には、少しおすすめできないかも。
クリエイターの苦悩 2007-10-22
いわゆるギャルゲーの制作方法について著者自身が
実体験から書き上げた本ですが
どうにも”売れる”商品にするために
客に媚びているクリエイターの哀しさが行間から立ち上ってきます。
どうにか、いわゆる萌えオタに媚びた内容でも
新しい部分が開拓できるという論を端々で展開しようとしてはいますが
著者自身、心の底からそのように考えているとは思えないんですよね。
本当は作品のレベルを高めることになるとしても
商業的な理由から、ヒロインを甘砂糖をまぶした主人公にただベタ惚れの甘い甘い
砂糖菓子に仕上げないといけないこととかを書いてる辺り。
はっきりと書いてるわけではないんですけれど、本心では納得できていないというか……。
本当にやりたかったことから乖離してるんじゃないんですかね。
自己欺瞞に陥ってることを著者自身が気付いていないような
うがち過ぎかもしれませんがそんな感想を持ちました。
制作方法の本としては著者自身のノウハウが詰まった
とても充実した内容になっています。
特に最初のアイディア出しの手法の部分については
実際に製作している人たちがどのようにアイディア出しを
しているのかがわかって大変興味深いです。
さらに詳しい情報はコチラ≫この記事は2008/4/22に作成しました。
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